トルマリンについて [宝石の価値]

10月の誕生石のトルマリンとは、すば抜けて豊富な色のバリェーションをもつ宝石です。虹色7色の全てに無色や黒色もあります。



ひとつの石に、二つ以上の色が現れるものもあります。石の半分が緑で、残り半分が赤、などという珍しい宝石です。



品質と選び方としては、どの色のトルマリンでも透明度と色の良さが品質評価のポイントです。



オール・カラーの宝石と云っても、グリーン・トルマリンはエメラルドの、赤色トルマリンはルビーの、気品と風格に圧倒されがちです。



けれど、それらの主要宝石に比べて、かなり安価な宝石です。



いくら安くとも、品質の悪いエメラルドを買うよりは、品質の良いグリーン・トルマリンをチョイスしたほうが賢明だと云えます。



宝石の価値は品質です。



品質重視で選びやすいトルマリン、色が三富で洋服とのコーディネートが楽しいトルマリン、この宝石はもっと積極的に評価価されていい宝石だといえます。



アメシストとは [宝石の性質]

アメシストは石英(クォーツ)グループの仲間です。



このグループには、誕生石にも選ばれているシトリンやブラッド・ストーン、サード・オニキスをはじめ、ロック・クリスタル、ロース・クォーツ、ブラック・オニキス、アベンチュリン・クォーツなどが含まれますが、なかでも宝石としてもっとも高い評価を受けているのが、アメシストです。



和名で紫水晶と言い、紫色の水晶がアメシストとよばれます。



紫色は、高貴な色と考えられていて、アメシストは聖職者の世界では常に最高級の評価を与えられてきました。



アメシストは、誠実、心の平和の象徴とされています。



アメシストの硬度7というのは、宝石に必要な硬度の基準になります。



品質と選び方としては、透明度がよく色の深いものが良質とされます。



比較的安価なので、品質重視で選べる宝石です。



アクアマリンとは [金の相場]

アクアマリンのアクアとは水、マリンとは海の事。



アクアマリンは、名前の通り透き通るような海の水色をした、涼しけな宝石です。



エメラルドと同じ鉱物ですが、エメラルドとは対照的に、もろさはなく、キズの比較的すくない宝石です。



色は淡青色から青色ですが、サファイアのような濃青色のものはありません。



品質と選び方としては、キズが少なく、透明度の高い事。



グレイやグリーンがかっていない純粋な青色である事。



大粒である事。



以上の条件を充たすものが良品とされます。



たとえば同品質のエメラルドと比較してみると、かなり安価なので、より品質にこだわって選べる宝石だと云えます。



また、大粒のものが多いので、存在感をアピールする宝石として最適です。



とは云え、あの涼しい色合いのせいで、ちっとも圧迫感を与えません。思い切って10カラット以上のものを選んでみてはどうでしょうか。



エメラルドの歴史 [宝石の歴史]

エメラルドはたいへん古い歴史をもつ宝石です。



紀元前四千年頃には、バビロニア帝国の首都バビロンで、すでに取引されていたと伝えられています。



そこでエメラルドは、ヴィーナスに捧ける宝石、と呼ばれていたそうです。



彼ら古代人は、エメラルドの美しさに魅了され、神々しい畏敬の思いでもって愛していたのです。



歴史上、エメラルドを愛した人として、もっとも有名なのは、おそらくクレオパトラでしょう。



このエジプトの女王は自分だけのエメラルド鉱山を所有していました。



後にクレオパトラ鉱山として語り継がれることになるこの鉱山は、豊か鉱源であったらしく、古代の宝飾品に使われたエメラルドの大部分がここから採られたものであるとされています。



現在では、コロンビアの産出量が世界の産出量の半分近くを占めています。



チボー鉱山とムゾー鉱山、このふたつが有名で良質のエメラルドが多く産出されます。



誕生石について [宝石の歴史]

現在では誕生石を身につける習慣は、広く定着しています。



誕生石が幸運をよぶ身を守ってくれる、という誕生石神話も広く知れ渡っています。



宝石と人間との歴史は、古くから宝石を何かのシンボルとして考えていたとの事です。



ある宝石は力を意味すると考えたり、ある宝石は幸福を意味すると考えたり。



人間と宝石との関係の原点にあるようです。



それが占星術とあいまって、生まれた月の宝石を身につける、と言う風に考えられていったのでしょう。



誕生石にリスト・アップされたものは、何かのシンボルとされています。



例えば7月はルビーで、情熱・仁愛・威厳の象徴とされています。


非合理的な考え方のように思えますが、誕生石神話というのも満更意味のない事ではない、とも思えます。



ただ、誕生石の宝石は多くの人に好まれる美しさをもったものである事、そのことが現在の誕生石の習慣が広く定着した理由であろうという事です。



宝石に神秘を感じ、畏敬の念をもって愛してきた宝石と人間の歴史の原点は、紀元前のはるかかなたに遡る、その事を強調しておきます。



宝石の本物とは? [宝石の価値]

宝石の本物とは天然宝石の事で、ニセ物とは天然宝石以外の人工的に作られた事をいいます。



天然宝石は真珠、琥珀等を除いて鉱物からなってます。



宝石鉱物を、カットや研磨等以外の手を加えていないものを天然宝石と呼ばれます。



合成宝石とは、天然宝石を人工的に結晶育成し同じ性質の人工宝石の事をいいます。



模造宝石とはガラス、プラスチック等の材料を使って天然宝石に似せた物の事をいいます。張り合わせ宝石も模倣宝石の部類です。



処理石とは天然の宝石に人工的な処理を施して、外見を良くしたもので、ルビーの表面の欠けた部分をガラスで埋めた物や色の淡いヒスイに緑色の染料をしみ込ませた物などがあり、このような物は熱にあたった時など、本来の姿に戻る事が予想されます。



宝石の財産性や投機性について [ダイヤモンドの価値]

例えばダイヤモンドの場合、継続的に上昇傾向にあります。



けれど不況のあおりを受けて価格が下落した年もあります。



ダイヤモンド以外の宝石の場合は、価格変動は激しい、シリアスな投機の対象にはならないと云えます。



確かに品質の良い宝石は、長期的にみると価値は上がります。



けれどすぐに上昇する訳ではなく、それで利益を得る事は厳しいです。



「いい宝石は財産」



5年後には2倍の値段になっています」いう宝石業者もいますが、宝石とは身につけて楽しむものです。



美しく稀少性があって、永久的に長続きするから価値があるのです。



買った宝石を、何十年も身につけて楽しんだ後、それでも美しさと、それ以上の価値が残っているのです。



「これは母が若い頃からつけていたルビーです。



まだまだきれいだし、指輪だったのをリフォームしてペンダントにしたんです」こういう言葉を聞いたり、見たりする度にそこに宝石がもつ優れた財産性を感じるのは、たぶん私だけではないでしょう。



宝石の改良と人工処理の違いとは? [宝石の性質]

サファイアなどの加熱処理は改良であると考えられます。



サファイアの場合、着色元素である酸化チタンは石のなかで針状に固まってしまっている場合があり、これを高温で加熱し溶かして、働きを活発にさせます。



すると、深く濃い色合いのサファイアに変わります。



これは人工処理ですが、天然サファイア本来の性質を変えた訳ではありません。



これがエンハンスメント、改良です。



改良は、性質を変えないので天然石と同様に扱われます。



エメラルドの内部の亀裂に無色オイルをしみこませ目立たなくする処理も、改良と考えられ、天然石と呼ばれます。



また、エメラルドは、有色オイルで着色しますが、性質に関係なく色を変化させます。これがトリートメント、人工処理です。



処理石は、エンハンスメントと混同される事なく、鑑別書には処理エメラルドと明記され、天然石と区別されます。



宝石の「エンハンスメント」という言葉の意味は? [宝石の性質]

エンハンスメント」「トリートメント」という言葉は天然宝石人工処理に関係する言葉です。



人工処理には、熱処理、放射線処理、オイル処理などがあり、それらの自的は宝石の美しさを変えたりする事。



ルビーサファイアを加熱して色をより良くする処理やエメラルドにはオイル処理が以前から行われてきました。



トリートメントは、直訳すると処理という意味です。



日本では、人工処理とて以前から使われていた言葉です。



本来の意味からすれば、エメラルドのオイル処理なども当然合まれます。



けれど、それらは天然宝石と表示され流通していました。



ユーザーに対して、処理宝石とは一体何か明確に提示する必要が生まれはじめました。



エンハンスメントという言葉は、新しく導入された言葉で改良を意味します。



改良は、人工処理と明確に区別され、トリートメントの定義は変え直されるべきです。



つまり、天然宝石の性質に関係なく、人工処理を施し美しさを変えようとする事。宝石に対する人工処理の新しい定義です。



海外で宝石を購入する際の注意点 [宝石の産地]

台湾ひすいという売り名の類似石は、人工処理が施されていたものだったりします。



台湾ひすいとは、ネフライという石で安価な石で置き物などに多く利用されます。



それが台湾ひすいという誤った名前で売られたりします。



この誤称の事をフォルス・ネームと云って、ひすいに関連して多く使われています。



インドひすいや、アフリカひすい、などがあります。



宝石名の上にわざわざ産地の名前をつけて売られているものは疑った方が良いです。



それに、雑な加工の宝飾品も多く見られ、石留めが雑な為、石が取れる心配があります。



それらを紛失した場合、その枠に合う石を見つけるのが困難で必要以上に高くつきます。



それから、ルビーダイヤモンドは紫外線に反応すると赤く輝くので、紫外線の強い国、タイやスリランカだと色の暗すぎるものが良質のルビーに見えてしまう場合があります。



これはプロの宝石商でさえ苦心します。



おそらく、損な出費を防ぐ為には、旅行の記念としての手頃なジュエリーの購入にとどめたほうが無難なのかもしれません。



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