蛍石とは [宝石の性質]

蛍石は、鉱物の一種で、主成分はフッ化カルシウムである。



色は無色、または内部の不純物により黄、緑、青、紫、灰色、褐色などを帯びる。



加熱すると発光するが、割れてはじける場合がある。



また、紫外線を照射すると紫色の蛍光を発する。



蛍光する蛍石はイギリスや中国で産出されたものの中から稀に見つかることがある。



古くから製鉄などにおいて融剤として用いられてきた。



現在では望遠鏡やカメラ用レンズのような高級光学レンズ材として用いられたりする。



高純度の蛍石結晶は、赤外線まで幅広い光を透過する事から、光学材料としてレンズや多様な用途に使用されている。



また色分散が小さく、一般的な光学ガラスと傾向が違う特性を持つ為、組み合わせてレンズを作ると広い波長域にわたって焦点距離の差のない極めて安定した光学性能が得られる。



しかし、単結晶を光学材料として使用するため大型化が難しい為、直径20cmの凸レンズで100万円以上の高値になることもある。



ただし、鉱石として市販されている物に関しては比較的安価である。



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