ダイヤモンドの美しさの秘密 [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドは、彗星とともに宇宙からやってきて地球上の生命の源になった「炭素」という安定した一つの種類の原子同士がたくさん結びついた結果、生まれました。



この特殊な物体は、密度や屈折率の特別の石として成長します。



重くて特別に硬かったり、光がはね返されて特別に通過しにくくなったりする現象です。



屈折率が大きいと、石の表面はガラスと同じように見えますが、光は極端にはね返される量がとても多くなります。



これが「ダイヤモンド光沢」といわれる現象です。



中に入った光は、内部で跳ね返って外に出る事になります。



すると、外では無色透明で白かった光が、赤紫、青、緑、オレンジ、赤のように、光のスペクトルとなって戻ります。



ダイヤモンド用語で「ファイヤー」と呼ばれる最も美しい現象です。



もって生まれた美しい色を持つ事が価値となる、ルビーサファイヤエメラルドなどの宝石たち。



でも、ダイヤモンドは無色透明で、原石が純粋であればあるほど尊ばれます。



まさに「光の宝石」だからです。



ダイヤモンドは地球の中から生まれた [ダイヤモンドの歴史]


地球の年齢は約45億年。



私達が手にしているダイヤモンドは、35億年から9億年前までの、地球の活動期に誕生しました。



最盛期は16億年前後といわれています。



人間が到達したことの無い、深さ約150キロメートル前後、6万気圧の圧力です。



1500度以上のマントルの中で、炭素同士が出会い奇跡的に結びつき始め、一つの結晶となりました。まさに地球が産みの親と言われる理由です。



さらに偶然は重なり、ダイヤモンドは数億年昔に、火山の噴火によって、マグマとともに地上の近くまで登ってきました。



火山はやがて冷え、普通の山になってしまいます。限られた地球の片隅の出来事です。



あるとき、誰かが偶然その石を初めて拾い上げます。



何よりも硬い不思議の石。



それは多分5千年ほど前の事ですが、地球の年齢からしたら、少し前の偶然の出会いでした。



偶然ばかりが重なるダイヤモンドと地球のお話です。



ダイヤモンドの遥かなる旅 [ダイヤモンドの歴史]


古代インド、ゴルコンダ王国(現在のハイデラバード近郊)で採掘されていたのが、ダイヤモンドと人間の初めての出会いです。



その歴史は、言い伝えによると5000年も前にさかのぼるとも言われていますが、定かではありません。



この貴重な石は、宝物としてインドの地から長い旅の末、古代中東諸国の王達の権力の象徴になり、古代ギリシャに渡り、「アダマス」と呼ばれ、その後、古代ローマ社会にまでたどり着いていました。



アダマスは、古代ギリシャ語の「何よりも強いもの、侵すことが出来ないもの」という意味があり、現代のダイヤモンドの語源となっています。



他のどの石をも傷つけるほど強く、金属をも寄せ付けない硬さを持つ希少な石。



あまりにも特別なこの石のことを、古代ギリシャ人は「神々の涙」たと言い、そして古代ローマ人は「星のかけら」と信じたと言われます。



ダイヤモンドは「唯一のもの」 [ダイヤモンドの価値]


「世界にふたつとして、同じダイヤモンドは存在しません」



この言葉は、世界共通のダイヤモンドの合言葉



ピラミッドを上下に二つ合わせたような理想的な成長を遂げたダイヤモンドの原石も、よく見ると少しずつ色、形、内包物が違っています。



実は、形のように目に見える部分だけではなく、特殊な装置を使うと、木の年輪のように、個性的な「成長の線」を見ることができます。



人間でいえば指紋のようなものです。



ジュエリーで使用されている小さなダイヤモンド達は、並び合うと、どれも同じように輝いて見えますが、この一粒の価値は地球上に存在する、ただ一人の人間の存在のように「同じ人間は二人存在しない」希少的な価値と一緒です。



ラフダイヤモンドとは [ダイヤモンドの価値]


ラフダイヤモンドとは、採掘されたままでカットをされる前の自然のままのダイヤモンド、「ダイヤモンドの原石」のことです。



ほとんどの原石は、形もまちまちで、色もさまざま、磨かれたダイヤモンドの美しさを想像できないざらざらの石であるのが普通です。



ところが、ここに登場するラフダイヤモンドは、地球から生まれたままなのに、形は美しいピラミッド形、透明感もあり、表面はまるで研磨されているようにキラキラ輝く、きわめて貴重なものばかり揃えています。



山のような原石の中でキラッと輝くものだけを、毎日毎日少しずつ集める、まさにコレクション・ダイヤモンド作業のおかげです。



ダイヤモンドは古代から、「何者も侵すことが出来ない・何よりも強いもの」ADAMASとして知られ、聖職者や王達の象徴の石でした。



その力に少しでも近づき、強い心を持ちたいと願ったのでしょうか。



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