貴金属の重金属とは [貴金属の性質]
重金属とは、比重(密度)が4~5以上の金属元素のことである。
一般的には鉄以上の比重を持つ金属の総称。
対語は軽金属。
基本的には、アルカリ金属とアルカリ土類金属を除くほとんどの金属が重金属に該当する。
銅や鉛のような製錬が技術的に容易な金属が重金属であったため、人類の歴史上、比較的早くから用いられた。
重金属という分類は比重のみによる分類のため、非常に雑多な化学的性質・物理的性質を持った金属の寄せ集めである。
このため、工業的に大量生産・消費される金属や、レアメタルなど産業上重要な価値を持つ金属、生物に必須の金属や逆に毒性の強い金属など、その内容は非常に多様である。
貴金属の性質とは [貴金属の性質]
貴金属とは、一般的には金 (Au)、銀 (Ag)、白金 (Pt)、パラジウム (Pd)、ロジウム (Rh)、イリジウム (Ir)、ルテニウム (Ru)、オスミウム (Os) の8つの元素を指す。
存在が希少なものが多く、耐腐食性があるのが特徴である。
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、これら3つをパラジウム類と言い、オスミウム、イリジウム、白金、これら3つは白金類と言う。
この6つの元素を「白金族元素」という。
白金族元素はお互い性質が似通っており、融点が高く、白金、パラジウムはアルミニウム並に軟らかく、ルテニウム、イリジウムは硬く、オスミウムは非常に硬く脆い。
ロジウムはその中間の硬さである。
全体的にくすんだ銀白色を呈した金属である。