金消費国であるインドで金需要25%増か [金の市場]
世界最大の金消費国であるインドでは、金需要が前年より25%急増する可能性がある。
金相場が資金の逃避先としての需要から歴史的な上昇を見せるなか、買い手が一段高を期待しているため。
金製品の販売量は前年同期を大幅に上回る250トンに上るとみられるという。
金相場は26%上昇し、国際商品市況の代表的指数のうち2番目に高い伸び率を記録。
インドでの需要増は騰勢を強める可能性がある。
地金協会は、今年のインドの金輸入量は過去最大の1000トンに達するかもしれないとの見方を示した。
「高値にもかかわらず需要は旺盛だ」と、人々が宝飾品を購入する際の動機は投資とも指摘した。
インドでは、宗教的祝祭の期間中に金を購入することは縁起が良いと考えられている。
高騰する金価格の行方 [金の価値]
高騰する金価格の行方に、市場関係者が神経をとがらせている。
ニューヨーク金先物市場では、過去最高値に迫る1トロイオンス(約31.1グラム)当たり1549ドルを記録。
一方、著名投資家が金資産の大半を売却し、オバマ米大統領が商品市場の投機過熱を抑える方針を打ち出すなど逆風も吹く。
金バブルは続くのか、終わるのか。市場では期待と警戒感が交錯する。
NY金先物市場は、過去最高の高値をつけ、その後も高水準が続いている。
金が高騰している理由は、「無国籍の代替通貨」としての存在価値。
「米国の景気不などで通貨から金へと資金が流れている」などである。
米国ではドルや株が売られて金が買われる動きが顕著だ。
また、世界的にインフレへの警戒が強まっていること。
金は資産価値が目減りしない、インフレに強い実物資産と評価されている。