ニューヨークで金先物相場は急落 [金の市場]
ニューヨーク・マーカンタイル取引所の金先物相場は急落し、104・00ドル(5・6%)安の1オンス=1757・30ドルで取引を終えた。
下げ幅は1980年1月以来、31年ぶりの落ち込み。
下落率も2008年3月中旬以来、3年5カ月ぶりの大きさとなった。
最近の相場上昇で高値警戒感が強まっており、米株高をきっかけに利益確定売りが膨らんだ。
米耐久財受注が市場の予想以上に増加し、米景気の先行き不安がやや後退。
投資家のリスク回避の姿勢が和らぎ、これまで逃避的に買われていた金の売り材料となった。
金相場は初めて一時1900ドル台に乗せていた。
「安全資産」買い取り活況 [貴金属の市場]
手持ちの指輪やネックレスなど、貴金属を買い取るサービスが活況を呈している。
欧州の財政不安などから安全資産とされる金などに資金が逃避し、価格が高騰していることが背景にある。
ただ、業者が自宅を突然訪問して手持ちの貴金属の買い取りをしつこく迫るといったケースもあり、消費者には業者の見極めが求められそうだ。
活況の要因は、金などの価格高騰だ。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は9営業日続伸。
取引の中心である8月物は前日終値比0.8ドル高の1オンス=1590.10ドルと、過去最高値を更新して引けた。
欧州の債務問題が根強いことなどから「安全資産としての買いが集まっている」(アナリスト)ことが背景にある。