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ダイヤモンドとは [ダイヤモンドの性質]


ダイヤモンドは、炭素 (C) の同素体の1つであり、実験で確かめられている中では天然で最も硬い物質である。



日本語で金剛石ともいう。



結晶構造は多くが8面体で、12面体や6面体もある。



宝石や研磨剤として利用されている。



ダイヤモンドの結晶の原子に不対電子が存在しないため、電気を通さない。



地球内部の非常に高温高圧な環境で生成されるダイヤモンドは定まった形で産出されず、また、角ばっているわけではないが、そのカットされた宝飾品の形から、菱形、トランプの絵柄、野球の内野、記号を指してダイヤモンドとも言われている。



ダイヤモンドという名前は、ギリシア語の、adamas(アダマス)に由来する。



ロシア語ではАлмаз(アルマース)というが、これは特に磨かれていないダイヤモンド原石のことを指す場合がある。



磨かれたものについては Бриллиант (ブリリヤーント)で総称される。



ダイヤモンドは地球上でもっとも硬い石 [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドは、8億年以上昔、地球の最も活動的だった時に、安定した炭素の原子同士が高温と高圧の条件下で奇跡的に結び付き、結晶化しました。



その安定度は、どんな酸やアルカリにも影響されにくい程で、同時に他のどんな石も、金属も傷をつける程です。



古代の人が、この石に初めて接した時は、神秘的な力に畏敬の念を持った事でしょう。



「何物にも侵されない・強いもの」は、権力者や王の象徴ともなりました。



ダイヤモンドの硬度を最高値の10と決め、その次はコランダム(ルビーサファイヤ)が9です。



最高の硬度10から1まで、その「順番を決めたのがモース硬度」になります。



毎日身に付けていても、ゴミやほこりに強く傷つく事はないでしょう。



美しい輝きを放つダイヤモンドは、いつまでも「出会った思い出」を残し続けます。



現代の女性達の愛の証が永遠の持続となる事を約束してくれるはずです。



ダイヤモンドの美しさの秘密 [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドは、彗星とともに宇宙からやってきて地球上の生命の源になった「炭素」という安定した一つの種類の原子同士がたくさん結びついた結果、生まれました。



この特殊な物体は、密度や屈折率の特別の石として成長します。



重くて特別に硬かったり、光がはね返されて特別に通過しにくくなったりする現象です。



屈折率が大きいと、石の表面はガラスと同じように見えますが、光は極端にはね返される量がとても多くなります。



これが「ダイヤモンド光沢」といわれる現象です。



中に入った光は、内部で跳ね返って外に出る事になります。



すると、外では無色透明で白かった光が、赤紫、青、緑、オレンジ、赤のように、光のスペクトルとなって戻ります。



ダイヤモンド用語で「ファイヤー」と呼ばれる最も美しい現象です。



もって生まれた美しい色を持つ事が価値となる、ルビーサファイヤエメラルドなどの宝石たち。



でも、ダイヤモンドは無色透明で、原石が純粋であればあるほど尊ばれます。



まさに「光の宝石」だからです。



ダイヤモンドの輝きの理由とは [ダイヤモンドの性質]


ダイヤモンドの輝きの理由は屈折率がとても高いからです。



屈折率は、物質中でどれだけ「光の速度が遅くなるか」を表し、光が斜めに進入した時、屈折率が大きい方がより深く角度がついて光線が曲がります。



また、屈折率が高い物質から低い物質に光が抜けようとする時、浅い角度では「全反射」が起きます。



ダイヤモンドは屈折率が高いので全反射臨界角が小さく、特にブリリアントカットは正面から入った光は裏側に抜けず正面に返ってきます。



これが、ダイヤモンドがキラキラと輝いて見える原因です。



また、波長(色の違い)により屈折率が少しずつ違うのでキラキラと虹色の輝きも見られます。



ダイヤモンドは、基本的に無色透明が珍重されます。



ブルー・ピンク・グリーンであれば希少価値がありますが普通は黄色味が強くなるほど価値が下がります。



ダイヤモンドは炭素の塊 [ダイヤモンドの性質]


18世紀の化学者ラヴォアジェは、ダイヤモンドを密閉容器で虫眼鏡で加熱・燃焼させると二酸化炭素だけが生じる事を突き止めました。



これは、ダイヤモンドの成分が炭素であることを示します。



ダイヤモンドは、黒鉛(鉛筆の芯の成分)と同じ炭素の塊です。



炭素は、高温高圧下では黒鉛よりもダイヤモンドの方が安定で、地下深くで出来たダイヤモンドがそのまま地表に表れたものが採掘されているわけです。



反対に常温常圧では、ダイヤモンドよりも黒鉛の方が安定で放って置くとダイヤモンドは黒鉛になってしまいます。



つまり、ありふれた元素である炭素が高温高圧下ではこんなにも美しく輝き、最も硬い物質であるダイヤモンドという結晶になって我々を魅了する、と言う事に自然界の不思議さを感じ取って感動するわけです。



ダイヤモンドの輝きが悪くなるのはどうして? [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドは油になじみやすい性質をもちます。



なので、料理用の油がつきやすく、放っておくと空気中のほこりなどと一緒にダイヤモンドに付着して輝きを損ないます。



輝きは永遠とは云え、普段の手入れが大切です。



やわらかい布で拭く程度の手入れで充分です。



どうしても輝きが悪くなったのであれば、洗面器にぬるま湯とキッチン洗剤を2.3滴たらして、軽く振り洗いし、歯ブラシで軽くこすり、汚れを取る。



石が取れて排水管に流れてしまわないよう、すすぎ洗いの際には注意します。



そして乾いた布で水気を拭き取る。 この洗浄でたいていの油汚れは取れるはずです。



この方法は、ルビーサファイアなどにも利用できます。



けれど、油抜けの心配のあるエメラルド、多孔質のトルコ石やオパールなどには厳禁です。



この洗浄でまだ汚れの取れない場合には買ったお店にもっていくと超音波洗浄器でクリーンにしてくれます。



ダイヤモンドの美しさ [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドの美しさとは、輝きの美しさです。



その輝きの美しさは、いくつかの性質、硬度と屈折率に関係しています。



ダイヤモンドは非常に硬い石です。



石が硬いとシャープなカット面を得ることができます。



宝石に入った光は内部で折れ曲がり、これを屈折と云います。



光は表面で反射するものと、内部で屈折するものとに分かれます。



表面で反射する光の質は宝石表面のカットの質に左右されます。



ダイヤモンドはシャープなカットが可能だから光の反射は強くなります。



内部に入って屈折する光は石内部でも反射します。



シャープなカット面が、屈折光を跳ね返すのです。



これがダイヤモンドの輝きの理由です。



ダイヤモンドは、光をさまざまな色に分解し、それぞれの色の光は、内部反射して、屈折し、虹色の光となって私たちの眼に届くのです。



模造ダイヤモンドの見分け方 [ダイヤモンドの性質]

宝飾用のダイヤモンドの代用品(イミテーション)としては、ジルコニア(二酸化ジルコニウムの結晶)やガラスが用いられる。



ダイヤモンドと模造ダイヤモンドの見分け方として、フェルトペンで結晶の上に線を書くというものがある。



ダイヤモンドは親油性の物体であり、油脂を弾かない。



一方、ジルコニアなどの模造ダイヤモンドは油を弾く性質を持っている。したがって、油性フェルトペンの筆跡が残らなければ偽物だと見分けることができる。



その他の方法としてはラインテストがある。



黒い線の上にダイヤモンドをテーブル面を下にして乗せると、下の黒い線は見えないが、キュービックジルコニアでは下の黒い線が透けて見える。



また、本物のダイヤより硬度に劣るため磨耗しやすい。



宝石商などがルーペでダイヤを見て真贋を判定するシーンがドラマ等でよく見られるが、あれはカットされた角の磨耗を見ており、本物のダイヤは当然磨耗で角が丸まることがない。



ダイヤの硬度・耐久性について [ダイヤモンドの性質]

ダイヤモンドの硬さは古くからよく知られ、工業的にも研磨や切削など多くの用途に利用されている。



ダイヤモンドは実験で確かめられている天然の物質の中では最高のモース硬度(摩擦やひっかき傷に対する強さ)10であり、飛び抜けて硬いことが知られている。



他の宝石貴金属類と触れ合うような状態で持ち運んでいると、それらに傷をつけてしまう事があるので注意が必要である。



宝石の耐久性の表し方は他にも靱性という割れや欠けに対する抵抗力などがある。



靱性は水晶と同じ硬さであり、ルビーやサファイアのよりも低い。



よくダイヤモンドは耐衝撃性に優れているような印象があるが、鉱物としては靱性は大きくないので瞬時に与えられる力に対しては弱く、金鎚で上から叩けば粉々に割れてしまう。



ダイヤモンドは硫酸や塩酸などにも変化せず、日光に長年さらされても変化はおきないとされる。



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