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ジュエリー用の銀について [宝石の性質]

925シルバーとか、スターリングシルバーとかいう言葉を耳にすると思います。



これはジュエリーなどの加工用の銀合金の事です。



純銀の状態では非常にやわらかく、加工して何らかの形にしてもすぐに歪んでしまいます。



これでは、実用的な加工は不可能ですので、通常は少量のを割金として加え、合金の形で加工用として使用します。



このの含有量を、を92.5%、を7.5%としたものを925シルバー、またはスターリングシルバーと呼んでいます。



の加工製品のほとんどはこの「スターリングシルバー」で、法的にはこの合金比まで「純銀」と呼んでもいいことになっています。



蛍石とは [宝石の性質]

蛍石は、鉱物の一種で、主成分はフッ化カルシウムである。



色は無色、または内部の不純物により黄、緑、青、紫、灰色、褐色などを帯びる。



加熱すると発光するが、割れてはじける場合がある。



また、紫外線を照射すると紫色の蛍光を発する。



蛍光する蛍石はイギリスや中国で産出されたものの中から稀に見つかることがある。



古くから製鉄などにおいて融剤として用いられてきた。



現在では望遠鏡やカメラ用レンズのような高級光学レンズ材として用いられたりする。



高純度の蛍石結晶は、赤外線まで幅広い光を透過する事から、光学材料としてレンズや多様な用途に使用されている。



また色分散が小さく、一般的な光学ガラスと傾向が違う特性を持つ為、組み合わせてレンズを作ると広い波長域にわたって焦点距離の差のない極めて安定した光学性能が得られる。



しかし、単結晶を光学材料として使用するため大型化が難しい為、直径20cmの凸レンズで100万円以上の高値になることもある。



ただし、鉱石として市販されている物に関しては比較的安価である。



サードオニキスについて [宝石の性質]

8月の誕生石サードオニキスとは、たくさんの変種をもつ石英鉱物のうち、潜晶質なものは、カルセドニーとよんで区別されています。



潜晶質とは、たくさんの微小結晶が集まって形成されたもののことです。



サードオニキスとは、このカルセドニーの一種で、赤と白の縞目模様の入った宝石のことです。



サードオニキスは、石英の一種なので、硬度は7。



通常の使用でキズつく心配はありません。



しかし熱や薬品に反応しやすいので、その点、注意か必要です。



さらに、湿気を嫌うので保管する際には気をつけてください。



また、サードオニキスは、その赤と白の縞目模様を生かした、美しいカメオ(浮き彫り)彫刻としても、多く使われています。



アメシストとは [宝石の性質]

アメシストは石英(クォーツ)グループの仲間です。



このグループには、誕生石にも選ばれているシトリンやブラッド・ストーン、サード・オニキスをはじめ、ロック・クリスタル、ロース・クォーツ、ブラック・オニキス、アベンチュリン・クォーツなどが含まれますが、なかでも宝石としてもっとも高い評価を受けているのが、アメシストです。



和名で紫水晶と言い、紫色の水晶がアメシストとよばれます。



紫色は、高貴な色と考えられていて、アメシストは聖職者の世界では常に最高級の評価を与えられてきました。



アメシストは、誠実、心の平和の象徴とされています。



アメシストの硬度7というのは、宝石に必要な硬度の基準になります。



品質と選び方としては、透明度がよく色の深いものが良質とされます。



比較的安価なので、品質重視で選べる宝石です。



宝石の改良と人工処理の違いとは? [宝石の性質]

サファイアなどの加熱処理は改良であると考えられます。



サファイアの場合、着色元素である酸化チタンは石のなかで針状に固まってしまっている場合があり、これを高温で加熱し溶かして、働きを活発にさせます。



すると、深く濃い色合いのサファイアに変わります。



これは人工処理ですが、天然サファイア本来の性質を変えた訳ではありません。



これがエンハンスメント、改良です。



改良は、性質を変えないので天然石と同様に扱われます。



エメラルドの内部の亀裂に無色オイルをしみこませ目立たなくする処理も、改良と考えられ、天然石と呼ばれます。



また、エメラルドは、有色オイルで着色しますが、性質に関係なく色を変化させます。これがトリートメント、人工処理です。



処理石は、エンハンスメントと混同される事なく、鑑別書には処理エメラルドと明記され、天然石と区別されます。



宝石の「エンハンスメント」という言葉の意味は? [宝石の性質]

エンハンスメント」「トリートメント」という言葉は天然宝石人工処理に関係する言葉です。



人工処理には、熱処理、放射線処理、オイル処理などがあり、それらの自的は宝石の美しさを変えたりする事。



ルビーサファイアを加熱して色をより良くする処理やエメラルドにはオイル処理が以前から行われてきました。



トリートメントは、直訳すると処理という意味です。



日本では、人工処理とて以前から使われていた言葉です。



本来の意味からすれば、エメラルドのオイル処理なども当然合まれます。



けれど、それらは天然宝石と表示され流通していました。



ユーザーに対して、処理宝石とは一体何か明確に提示する必要が生まれはじめました。



エンハンスメントという言葉は、新しく導入された言葉で改良を意味します。



改良は、人工処理と明確に区別され、トリートメントの定義は変え直されるべきです。



つまり、天然宝石の性質に関係なく、人工処理を施し美しさを変えようとする事。宝石に対する人工処理の新しい定義です。



エメラルドのキズが多い理由とは [宝石の性質]

エメラルドは、元々キズの非常に多い宝石です。



「キズのないエメラルドなんてない、欠点のない人間がいないように」と云われる程です。



ここで云うキズとは、石の内部のキズの事です。



その内部のキズとは、宝石が成長していく際に取り込む微量の不純物が原因になっています。



エメラルドはベリルという鉱物で、不純物を含まない場合、無色でキズが少ないが結晶時にある不純物を取り込んでしまうと、成長過程に無理が生じて亀裂ができてしまう事が多いのです。



しかし、この亀裂の原因となる不純物がエメラルドのグリーンの色の原因にもなっています。



つまり、エメラルドにキズがあるのは、ある程度仕方ない事。



それらはすべて自然の成長過程のなかで生じた事柄で、このキズこそが天然石の証拠だとさえ云えます。



しかし、キズの少ない天然エメラルドほど価値があるのは事実です。



キズは必ず存在する事を念頭に置いて、目立つ大きなキズのできるだけ少ないものを選ぶようにするといいと思います。



なぜプラチナのリングが変形してしまうのか? [宝石の性質]

ジュエリーには、プラチナ、銀などの貴金属が使われます。



これらは非常にやわらかく、爪でキズがつく程です。



これでは宝飾品としては耐えられないので、他の金属を混ぜ合わせて強さを補強します。



K18とは、24分の18が金、残り(24分の6)に他の金属が混ぜられているという事です。



純金はK24と表示されます。



なので、ジュエリーとして使われているのはほとんどK18の合金です。



金に混ぜる金属がニッケルだと金は白っぽくなるので特別にホワイト・ゴールドと呼び、K18WGと表示されます。



ジュエリーとして使われる貴金属は、他の金属を混ぜ合わせる事によって、強さが補強されています。



貴金属は純度が高ければ高いほどやわらかいので、多少の事で変形してしまう事があります。



けれど、もし変形したら買った店に持って行くと簡単にもとの形に戻してくれるはずです。



変形しやすいものはもとの形にも戻しやすいのです。



宝石の取扱いについて [宝石の性質]

宝石は美しく、耐久性に優れ、稀少価値のあるものです。



けれど宝石はそれぞれの弱点を持ち合わせています。



割れやすい、キズつきやすい、熱や乾燥に弱いといったようにです。



個々の宝の弱点を知り取扱いに配慮する事が大切です。



キズのつきやすさは硬度で表され、硬度は7以上あるのがいいとされ、硬度が7以下のものはキズつきやすいので、大切に取り扱う必要があります。



真珠などは空気中のほこりでキズがつくので、何日もつけ続けるのは避けて下さい。



割れやすい宝石は、エメラルドトパーズがあります。



角にぶつけたり、落としたりしないよう配慮する必要かあり、また超音波での洗浄は厳禁です。



洗剤、薬品に対しては真珠琥珀です。



洗剤や薬品がついたら、すぐ拭き取る事と、宝石の水洗いは厳禁です。



特に注意したいのはオパールトルコ石です。



水分を多く含んでいるので、熱が加えられたり乾燥したりすると亀裂が生じます。



宝石の鑑別の仕方 [宝石の性質]

それぞれの宝石は、固有の化学的・物理的性質を持ちます。鑑別の際には、それらが識別の拠り所となります。



鑑別の実際においては、さまざまな器具を用いた科学的方法により、それを知る訳です。



例えば屈折計という器具を使って、その宝石の屈折率を測ります。



ルビー赤いガーネットは見た目、非常に似通っている場合がありますが、両石の屈折率はまったくかけ離れた数値なので、それを測定することによって、容易に区別される訳です。



また、ルビーガーネットの場合は、紫外線をあてると、ルビーは赤色にはっと輝きますが、ガーネットは反応しません。



他にも、カラーフィルターや分光器などを使った検査があり、数種類の確認検査が行われます。



また、顕微鏡を使った拡大検査は常になされます。



内包物や光学的特質を検査することによって、それが天然石であるのかどうか、人工処理がされているかどうかを知る事ができます。



そうして出た結果は、鑑別書に明記され発行されます。



宝石の鑑別と鑑定のちがいとは [宝石の性質]

宝石の鑑別と鑑定では、その目的もちがえば方法もちがいます。



鑑別とは、その宝石の持つ化学的・物理的性質を検査することによって、種類は何であるのか、 天然石なのかどうか、人工的な処理はされているかどうか、を識別する事です。



大雑把に言えば ニセモノとホンモノを区別する検査が鑑別です。



それに対して、鑑定はダイヤモンドにのみに関係します。



それがダイヤモンドであると証明されたら、そのダイヤモンドの評価を、キズの有無(クラリティ)、色の等級(カラー)、プロポーションの減点(カット)及びその石の重量(カラット)等について詳しく検査することによって、等級づけします。



そのダイヤモンドがどの程度良いもなのかを知る、それが鑑定です。



だからこれは価格に対する重要な目安にもなるのです。



鑑別も鑑定も、鑑別鑑定士のライセンスをもった者が行い、そして鑑別は鑑別書として、鑑定は鑑定書として発行されます。



エメラルドの美しいカットと性質 [宝石の性質]

エメラルドには、大抵、エメラルド・カットが施されます。



エメラルドは割れやすい宝石なので、平たい長方形の、四隅が切り取られたカットは、衝撃の強さを和らげ、エメラルドの割れやすいという弱点を、ある程度カバーしています。



また、割れやすいという事は、カットする際に、鋭く複雑なカット面は得られないことを意味します。



エメラルドダイヤモンドのように「輝く」タイプ の宝石ではありません。



ダイヤモンドに比べて、石の内部で光を反射させる力はかなり小さいのです。



だから、カット面をたくさん作って、光をいっぱい反射させようとしても無駄なのです。



むしろ少ないカット面のほうがより理想的だと云えます。



宝石のカットとは、その宝石が本来もつ性質に沿って、その宝石の美しさを最大限に引き出すかたちでなされます。



エメラルド・カットは、割れやすいという欠点をカバーし、エメラルドの美しさを最大限に引き出すカットだと云えます。



宝石の硬さや特性について [宝石の性質]

宝石の、ひっかき傷に対する抵抗力を測るものさしとしてモースの硬度計と呼ばれるものがあります。



これは器具ではなく、表です。



モースという鉱物学者の考案したものです。



硬度10のダイヤモンドが傷に対していちばん強い抵抗力をもっています。



次はサファイア(ルビーも含む)です。



サファイアに傷をつけることができるのはダイヤモンドだけです。



ダイヤモンドに傷をつけることのできる他の鉱物はなにもありません。



ですがダイヤモンドは、ある一定の方向に割れやすい、というもろい特性を持っています。



衝撃に弱い方向があるのです。



これに対して、ひすいなどは硬度は7なのに、ダイヤモンドよりは割れにくい。



これは石の内部で結晶が繊維状に集まっていることが原因です。



ルビーの性質と特徴 [宝石の性質]

赤鉄鉱グループの中で赤色を示すものをルビーと呼び、透明なものから不透明なものまで存在する。



当然、透明感が高く、不純物やキズなどの少ない物が高価である。



赤鉄鉱は不純物の違いで色が変わる。



不純物としてクロムが1%混入すると濃い赤色のルビーになる。



鉄・チタンが混入すると青色のサファイアとなり、また、クロムが0.1%しか混ざっていない薄い赤色のものを



ピンクサファイア」と呼ぶ。



クロムが5%を超えると、エメリーという灰色の工業用研磨剤になり、価値は大幅に落ちる。



ルビーは赤色成分を一切含まない緑色光源下においても赤く光ることができる。



これは、紫および黄緑色光を吸収し、そのエネルギーを赤色発光として再度放出する性質による事からである。



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