日本の産金 [金の歴史]
日本最大の金鉱であった有名な佐渡の金山は、1601年に鶴子銀山の山師3人が金脈を発見し、徳川家康より命じられた大久保長安がここを治めて以来、約300年ものあいだ金が採掘されました。
最盛期は年間に約400kgの金が採掘されましたが、1898年枯渇により採掘を中止しました。
現在、日本ではほとんどの金が鹿児島県にある菱刈鉱山で採掘されています。
ここの金鉱石は1tから約40gの金が取れる高品位のもので、153トンもの金を掘り出しています。
埋蔵量は300トン前後ということなので、まだ半分しか掘っておらず、あと20年は鉱山寿命が続くそうです。
それでも現在の日本の金産出量は世界のわずか0.3%前後です。
これは佐渡の金山を始め、主要な金山をあらかた掘りつくしてしまい、ほぼ菱刈鉱山での採掘だけになってしまった為です。
日本が今まで産出してきた金の量ですが、世界の総産出量の約1%に当たる約1600トンと推定されています。
黄金の国、というにはやや物足りない数字かもしれません。