宝石を一言で云うと [宝石]

宝石とは、まず、美しいものです。



美しくなければ宝石ではありません。



美しさは、もっとも基本的な、絶対的な宝石の条件です。



人間は、古来から、宝石を神秘的なものとして捉え、畏怖の念をもって接し続けてきましたが、それは宝石の類い稀なる美しさ故のことだと思われます。



また、宝石の美しさとは、永続的な美しさです。



桜の花の美しさは、その短い生命のはかなさにこそあるのかもしれませんが、宝石の場合はちがいます。



その美しさは長く続きます。長く続くものでなくてはなりません。



宝石とは、日常生活のなかで、身に付けて楽しむものであり、そのためには当然耐久性というものが重要になるのです。



衝撃や熱、薬品などの作用に、かなりの程度耐え、美しさを長く保てるだけの耐久性をもっていることか大切です。



つまり美しさに結びついた耐久性、これが宝石の条件の、要素だと云えます。



宝石の単位『カラット』 [金の価値]

カラットとは、宝石の質量単位、または金の純度を示す単位である。



現在は、1カラット=0.2グラムと規定されている。



分量単位としてポイントがあり、1カラット=100ポイントとなっている。



カラットは国際単位系の単位ではなく宝石の計量単位として国際的に使われていることから、日本の計量法では宝石の質量の計量に限定して使用して良い単位となっている。



宝石の取引は、厳密には定められた基準をクリアした計量器で計量されたカラット単位を示すことしか認められていないが、ミネラルショーなどでは簡易型の計量器が慣習的に使われていることが多い。



カラット、カット、カラー、クラリティ(透明度)の4つがダイヤモンドの品質を決めるとされ『4C』と総称される。



合成宝石の価値とは [宝石の価値]

合成宝石人工宝石)とは天然宝石と同一の成分から科学的に作り出された宝石



天然宝石と化学成分・物理特性・内部構造が同じである。



合成手法により原価が大きく異なるので価格も変わり、合成されたものは組成や結晶構造は全く同じにもかかわらず、単なる飾り石とされふつう宝石扱いされない。



熱水法やフラックス法はコストも時間もかかるので製造原価が嵩むが、それでも天然宝石や処理宝石に比較して価格は安い。



さらに、天然宝石にはしばしば見られる内包物やヒビ、傷がなく、見た目は天然宝石より美しいにもかかわらず一般に評価は低く、日本ではニセモノ扱いの域を出ず資産価値もないとされる。



ダイヤモンドの場合は採算性の問題から遺灰ダイヤモンドといった非常に特殊な需要を除き、宝石質の石が合成されることはほとんどない。



天然宝石と処理宝石 [金の価値]

天然宝石に外観の改良・改変・処理が加えられた石の事を処理宝石と言う。天然宝石に含められることが多い。



宝石店宝石として指輪ネックレスのトップに加工され、天然を謳っているものはたいていこの類で、身を飾る目的には合致するが資産価値は乏しい。



主な処理には加熱、電磁波・放射線照射、着色目的を含めたガラスやオイルの含浸、貴金属類の蒸着がある。



経年変化や長期にわたる紫外線曝露、ひどい場合は超音波洗浄機による洗浄で処理前の姿に戻ってしまうことがある。



天然宝石とは [宝石]

カットや研磨を除き、人の手が加わっていない宝石の事を天然宝石と言う。



古くから王侯貴族が所有し、王冠などに取り付けられている石、博物館などに収蔵されているものが多く、特に大きな石についてはホープダイヤモンドといった固有名が付けられる。



宝石のなかでは確実に資産価値があり、現在でもごくまれに大きなものが産出されるが、種によっては非常に珍しいので高値で取引されることがある。



であるが、そのためには合成宝石や処理宝石でないことを証明する専門家の鑑定書などを要する。



どの石にどの程度の資産価値がつくかは石の種類、大きさ、美しさ、石の産地などなどにより異なる。



新鉱山発見などで資産価値が劇的に下がる場合もあり、逆にニセモノと判明してもジュエリーに付けられた石はジュエリーそのものの骨董的、美術的価値が認められればそれほど下がらない場合もありえる。



この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。