ガーネットの色と種類 [宝石の価値]
1月の誕生石である「ガーネットは赤い宝石の代表」ですが、それは正確ではありません。
ビクトリア時代に、ヨーロッパで多く出回ったボヘミア産の「暗赤色の宝石・ガーネット」からきている一般的なイメージの言葉です。
ガーネットの語源は、ラテン語のgranatus(種子)で、原石が産出される時、結晶の形状と色がザクロの種に似ていた事からきているようです。
ガーネットには5種類あり、少しずつ成分が違い、従って色や特性も違います。
これら全体をまとめるとガーネット族の宝石となります。
1月の宝石としてのガーネットは、価格もさまざまで奥深く多彩な表情がある「難しい宝石」の代表です。
ちなみに、店頭で人気の高い「美しい赤紫色・ロードライトガーネット」は、価格も程々で宝石として個性的な色合いが特徴的です。
同様に太陽光で青緑色、白熱灯下で紫赤色になる「アレキサンドライトタイプ」のガーネットもあります。
誕生石の歴史について [宝石の歴史]
新約聖書によると、古代エルサレム城壁の土台は様々な宝石で飾られていたそうです。
第1の土台にジャスパー、
第2にサファイヤ、
第3はカルセドニー、
第4はエメラルド、
第5は縞メノウ、
第6は赤メノウ、
第7はペリドット、
第8はベリル、
第9はトパーズ、
第10はグリーンカルセドニー、
第11はブルーサファイヤ、
第12はアメシスト、の12種類。
また「宝石誌」の中には、ユダヤの構想の胸当てにはめ込まれる物として12種類の宝石が登場します。
歴史で「12」の数字の意味は、月数や星座数のように、一年を計る上で大きな意味があります。
古代から宝石は「12」に当てはめられ神秘の力を持つ物として関連付けられてきました。
誕生石は、そんな文化の中で語り継がれてきたような側面があります。
それを定義付けようとしたのは、アメリカの宝石組合が1912年に取り決めたとの事です。
以来、各国がそれを基にして現在に至ったのです。