銀の不思議な魅力 [宝石の価値]

人はどうしてが好きなのでしょう。



柔らかくてすぐキズがついてしまいますが、研磨仕上げをし洗浄して乾燥させた状態のは、息をのむほど美しいものです。



銀の輝きや手触りは人を魅了して止まない独特のものですが、銀の人気はうねりのように盛り上がったり、落ち着いたりの波があり、それに連れてシルバージュエリーを扱う店の数も増えたり減ったりします。



買ってみたけど手入れが大変で結局離れてしまうという方と、何かのきっかけで銀の奥深い魅力を発見し、それにハマってコアなファンになっていくという方、二通りの方向性があることを示しているように思います。



一人一人の方に自分の「銀の魅力」を発見してもらいたいので、「のココが良いんです」的なことは言いたくありません。



その代わり、銀との上手な付き合い方を発見していただければ、と思います。



ジュエリー用の銀について [宝石の性質]

925シルバーとか、スターリングシルバーとかいう言葉を耳にすると思います。



これはジュエリーなどの加工用の銀合金の事です。



純銀の状態では非常にやわらかく、加工して何らかの形にしてもすぐに歪んでしまいます。



これでは、実用的な加工は不可能ですので、通常は少量のを割金として加え、合金の形で加工用として使用します。



このの含有量を、を92.5%、を7.5%としたものを925シルバー、またはスターリングシルバーと呼んでいます。



の加工製品のほとんどはこの「スターリングシルバー」で、法的にはこの合金比まで「純銀」と呼んでもいいことになっています。



銀はどうして変色するのか [貴金属の性質]

プラチナと一緒に「貴金属」と呼ばれています。



金やプラチナと同じ貴金属なのに銀はどうして変色するのか、と言う質問がありますが、これは「貴金属」という言葉の定義が、「常温常圧の自然環境中で酸化しない金属」というものだからで、の変色は「酸化」だからではなく「硫化」だからです。



またもうひとつ貴金属という言葉には、いかにも金、銀、プラチナなど、装身具に使われる金属、というようなイメージがありますが、貴金属には金、銀、プラチナ以外にロジウムやパラジュウムなど他の金属も多く含まれてます。



しかし、それらは非常に硬くて加工がしにくかったりなど装身具向けには不向きな為、メッキ材料として使用されることはあっても加工素材としては使われません。



また、ジュエリーの素材として使用される、金、銀、プラチナも、工業的に非常に有用な金属であり、工業的にも広く多方面に使用されています。



ジュエリーのデザイン的価値 [宝石の価値]

デザイン的価値」は、使用された素材や制作者の評価を重視するのではなく、制作されたその色彩、形、質感など、ジュエリーそのものの表現や雰囲気に意味を見出すのです。



普段自分では気づきにくい客観的視点から、自分の個性をよりよく表現するにはどのジュエリーをどう使ったらいいか、という事を考えてみると、選ぶジュエリーはまた違ったものになります。



作り手の側からは、ジュエリーの完成度を何に求めるのか、で表現は大きく変わります。


ジュエリー本来の目的は通常の生活シーンの中で使用する人を引き立て、周囲の人に好印象を与える事にあり、その場合の表現は自ずと違ったものになります。



これらの価値要素はそれぞれが独立したものではなく、多かれ少なかれどのジュエリーも重複して持っています。



ジュエリーとして独立して存在するものではなく、使う人の個性や意識、社会状況、ファッションによって形を変えるものです。



ジュエリーの呪術的価値 [宝石の価値]

「呪術的価値」「呪術的」というと、おどろおどろしいのですが、深い意味はなく、「所有者の何か特別な想い出と結びついていたり、見る人の心に何らか特別の印象を生起させるもの」という意味です。



例えば結婚指輪



デザイン的にはシンプルな甲丸の指輪であっても、結婚式でその指輪を交換した二人には特別の意味があります。



壊れて使えない古いジュエリーでも、それが大切な人と想い出の共有を象徴するかけがえのないものとなります。



視点を変えてみると、ジュエリーだけでなく現代の「ブランドもの」と言われている物にも「呪術性」があります。



勿論伝統のある一流メーカーの製品は品質もデザインも優れていて高価でもあるのですが、それらは誰もが高級、高価なものと知っている「あのブランド」のものを身につけることによって、自分の価値をそれに仮託しようとする欲求も吸い寄せることになります。



ジュエリーの物理的・金銭的価値 [宝石の価値]

「物理的、金銭的価値」とは、その素材そのものの持つ魅力、または財貨としての価値です。



ダイヤモンドやその他の貴石の輝きに惹かれたり、稀少で高価な宝石を所有することに満足を感じたりするのがこれに当たります。



これらはその存在自体に価値があるものですから、ジュエリーとして使われる場合、デザインは使用されている貴石などの価値を引き立て、より美しく見せる表現が求められます。



またそれを身につけることはそのような価値のあるものを所有できるという豊かさや、社会的レベルという、ステータス性を表現することになります。



昔から王侯貴族はお抱えの細工師を抱えたりして身の回りの装身具を作らせていました。



高価な宝石や貴金属を用いて自分専用のジュエリーを作らせるというのは、今でも大変に贅沢な趣味でしょう。



また歴史的な価値があったり、芸術性が高く評価されたりしてコレクターズアイテムとなり、オークションで高値で取引されるようなものもこれにあたると思います。



ジュエリーとジュエルの違いとは [金の歴史]

日本では装身具の事を「ジュエリー」「アクセサリー」という言葉が混合して使われています。



しかし装身具は「ジュエリー」と呼ぶのが一般的です。



アクセサリーは主に「本体に付加するための付加物」という意味合いであり、日本でそれが使われ始めたとき、装身具は服飾の「そえもの」だと考えられたのでしょう。



けれどもこの呼び方はジュエリーの性格を適切に指し示しているとは思えません。



勿論、安価な素材で作られた装飾物で服飾のあしらいとして用いられるものについてはこの呼び方でも差し支えはないのですが、これは私が考える「ジュエリー」というものをすべて包含しているとはとても思えません。



では、ジュエリーとは何なのでしょうか?まず、 ジュエルジュエリーは別のもの。



「ジュエル」は「宝石」の事。



「ジュエリー」は(その境界は曖昧)主に貴金属と貴石を用いて作った装身具を指します。



蛍石とは [宝石の性質]

蛍石は、鉱物の一種で、主成分はフッ化カルシウムである。



色は無色、または内部の不純物により黄、緑、青、紫、灰色、褐色などを帯びる。



加熱すると発光するが、割れてはじける場合がある。



また、紫外線を照射すると紫色の蛍光を発する。



蛍光する蛍石はイギリスや中国で産出されたものの中から稀に見つかることがある。



古くから製鉄などにおいて融剤として用いられてきた。



現在では望遠鏡やカメラ用レンズのような高級光学レンズ材として用いられたりする。



高純度の蛍石結晶は、赤外線まで幅広い光を透過する事から、光学材料としてレンズや多様な用途に使用されている。



また色分散が小さく、一般的な光学ガラスと傾向が違う特性を持つ為、組み合わせてレンズを作ると広い波長域にわたって焦点距離の差のない極めて安定した光学性能が得られる。



しかし、単結晶を光学材料として使用するため大型化が難しい為、直径20cmの凸レンズで100万円以上の高値になることもある。



ただし、鉱石として市販されている物に関しては比較的安価である。



アレキサンドライトとは [宝石の産地]

アレキサンドライトは、ロシア帝国ウラル山脈東側のトコワヤのエメラルド鉱山で発見された。



ギリシャ語からきているクリソベリルという鉱物の一つで、金緑石の変種。



微量に鉄などの不純物を含み、強い太陽光の下では暗緑色を示すが、強い白熱灯だと色が鮮やかな赤色に変わる。



産出量が少なく、非常に高価



人工のものも作られているが、製造費が高いため市場には出回らない。



一般人には天然と人工の判別はほぼ不可能である。



同時にシャトヤンシーが現れる「アレキサンドライトキャッツアイ」と呼ばれる宝石もある。



良質の物は一級のダイヤモンドに匹敵する価格が付けられるが、産出自体が稀であるため決まった市場価格が無い。



そのため産出ごとに変色効果やシャトヤンシーの具合等によって価格が決まる。



紫外線を吸収する性質がある為、宇宙船の窓の材料に人工アレキサンドライトが使用されており、船内の安全確保に非常に重要な役割を負っている。



また、6月の誕生石の一つである、石言葉は「秘めた思い」



歴史の深い宝石~ラピス・ラズリ [金の歴史]

12月誕生石ラピス・ラズリとは、ラテン語でラピスは石、ラズリは青を意味します。



歴史の古い宝石ですが、古代ではサファイアと混同されていたようです。



日木でも、瑠璃(るり)の和名で古くから親しまれていました。



また、仏教の世界では七宝のひとつにも数えられ、たいへん重宝されています。



品質と選び方として、群青色の色合いが、石全体に渡ってムラなく広がっているのが良質とされています。



ラピス・ラズリは、数種類の鉱物が混合してひとつの塊になった宝石です。



群青色の地肌に、キラキラと光る金粉のようなものが含まれている場合がありますが、これはパイライトという鉱物が一緒に取り込まれているからです。



このパイライトは、ふつう合まれていない方が良いとされています。



しかしパイライトの有無は好みの問題であり金色のパイライトは、見る人によっては満天の星のように見え、この宝石を個性的なものと感じられるでしょうから。



硬度は5.5でキズつきやすい宝石です。



しかし割れや欠けに対する低抗カは強い宝石です。



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